2005年 01月 07日
あけました。 |
杉本遼平君がタイから帰国
年末に起こったスマトラ島沖地震での津波。世界で15万人以上、邦人も20人以上が亡くなった。この少年が成田に帰ってきたとき、マスコミのカメラが彼を囲み、フラッシュが浴びせられていた。
まず、家族を亡くした12歳の少年に対しての配慮がなさすぎる。テレ朝などはインタビューまでしていた。彼の気持ちをどれほど考えていただろう。心が痛む。
そして、悲劇のヒーロー、ヒロインを作りたがるマスコミと、それを期待する国民という構図。新潟中越地震の「奇跡の生還」の子どもしかり、拉致事件の横田めぐみさんしかり、雅子さましかり。視聴率のために取り上げるマスコミばかりを責めても仕方ない。それを視聴者である我々が無意識のうちに求めているということに気付くべきだ。「かわいそう」という気持ちは、逆に言えば優越感でもある。なぜ残酷な悲劇という虚構がうけるのか。ギリシャの時代から、人間は常に悲劇をもとめる。それは悲劇が心のどこかに現実では得られない「いじめ」の快感をもたらすからではないのか。
こうして被害者は二重の苦しみにさらされていくのだろう。
年末に起こったスマトラ島沖地震での津波。世界で15万人以上、邦人も20人以上が亡くなった。この少年が成田に帰ってきたとき、マスコミのカメラが彼を囲み、フラッシュが浴びせられていた。
まず、家族を亡くした12歳の少年に対しての配慮がなさすぎる。テレ朝などはインタビューまでしていた。彼の気持ちをどれほど考えていただろう。心が痛む。
そして、悲劇のヒーロー、ヒロインを作りたがるマスコミと、それを期待する国民という構図。新潟中越地震の「奇跡の生還」の子どもしかり、拉致事件の横田めぐみさんしかり、雅子さましかり。視聴率のために取り上げるマスコミばかりを責めても仕方ない。それを視聴者である我々が無意識のうちに求めているということに気付くべきだ。「かわいそう」という気持ちは、逆に言えば優越感でもある。なぜ残酷な悲劇という虚構がうけるのか。ギリシャの時代から、人間は常に悲劇をもとめる。それは悲劇が心のどこかに現実では得られない「いじめ」の快感をもたらすからではないのか。
こうして被害者は二重の苦しみにさらされていくのだろう。
by itsuky
| 2005-01-07 13:58
| ひとり言